翻訳会社と一貫性

翻訳を行う際に気をつけなければならない事として、一貫性を持たせる事が挙げられると思います。

長い小説などを翻訳している際に、キャラクターの話し方にブレが出て来てしまう事などもあるのです。

例えば、強気とも弱気ともいえない様なキャラクターでも、場合によって、「俺」と「僕」などを使い分けていては、読み手側も混乱してしまいます。

普段は「俺」なのに、目上の相手には「僕」を使う様な一貫性がある場合ならば良いのですが、明らかに、途中でキャラクターの性格を忘れたか、数人で翻訳を行っているのではと、疑いたくなる様な翻訳を見かける事もあります。

まだ、俺と僕の様な違いならば一貫性を持たせない翻訳も少数と言えますが、「わたし」と「あたし」の様な違いの一貫性を持たせない翻訳家は多数います。

そんな細かい所は良いと考える方もいるかもしれませんが、周りの人間を良く観察して見て下さい。

あたしとわたしを良く使い分けている様な方はいるでしょうか。

翻訳会社などに勤めている翻訳家は精度の高い翻訳を求められますので、その様な細かい部分も気にしなければならないでしょう。

相手に伝わる言葉に翻訳する

精度の低い翻訳家にありがちですが、自分が理解出来ている事に満足してしまい、読み手が理解出来ない様な翻訳をしている方がいます。

悪い言い方をしてしまえば、自己満足で終ってしまっているのです。

翻訳家は、元の原文と自分が訳した文章を見ているので、多少意味が通らない所でも理解できるかもしれませんが、読み手側は原文を知っているわけではないので、客観的に理解できるかを考えながら翻訳しなければなりません。

獄稀にですが、翻訳できる事を鼻にかけてしまい、読み手の事を考えていない翻訳家も存在していますし、ですが、その様な考え方は明らかに間違っていると思いますし、翻訳家が読み手側に、「なんで理解できないのだ」といった様な気持ちを持つ事自体が怠慢だと言え、読み手側に分かりやすく翻訳する事が仕事なのですから、理解できない様な翻訳をしてしまう時点で力不足だとも言えるのです。

翻訳会社や翻訳家にもっとも必要なのは、相手の立場に立った翻訳を心掛ける事だと思います。